失語症者向け意思疎通支援事業

支援事業の紹介

1. 失語症のある人が困ること

失語症のある人の数は全国で約30万人といわれています。失語症のある人は「聴く」、「話す」、「読む」、「書く」という言語面の問題だけではなく、その結果生じるコミュニケーション障害から、活動・参加の制約を抱えています。失語症の重症度にもよりますが、電話をかけることや、パソコンを操作すること、一人で公共交通機関を使って初めての場所に行くこと、病院を受診して体調を伝えて診察の結果を理解すること、金融機関や役所での手続きなど、日常生活においてさまざまな困難が生じます。また、コミュニケーションがうまく取れないことから、人との交流が少なく、孤独になりがちです。

2. 失語症者向け意思疎通支援事業

失語症のある人への意思疎通支援はこれまで行われていませんでしたが、2018年から障害者総合支援法の地域生活支援事業の中に「失語症者向け意思疎通支援事業」が位置付けられました。一社)埼玉県言語聴覚士会では2019年度より埼玉県からの委託を受け、失語症のある人が活動する友の会・施設の協力のもと、「埼玉県失語症者向け意思疎通支援者養成研修事業」を行うこととなりました。

3. 失語症者向け意思疎通支援者とは

失語症者向け意思疎通支援者は、失語症のある人のコミュニケーションを支援する人で、さらに外出・同行支援や会議などでの要点筆記の役割も担います。失語症を理解しコミュニケーションを補い、失語症のある人の気持ちを受け止め、失語症のある人の意思疎通・社会参加を支援する失語症者向け意思疎通支援者として活動して下さる方を募集いたします。皆さまのご応募をお待ちしております。

募集要項