埼玉県言語聴覚士会 平成29年度 第1回東部支部会の報告

　平成29年9月4日(月)、リハビリテーション天草病院にて、当会の理事である大森智裕先生をお招きし「記憶障害者のリハビリテーション再考」というテーマで研修会を開催しました。

　記憶障害に関する既報告の訓練方法を再確認したのち、その訓練方法の問題点や疑問点を、記憶障害に関する病態失認という点から解説いただきました。そして、病識欠如を意識・気づきという点から考え、意識のネットワークについて詳しく説明いただき、記憶障害に関して新たな視点を考える機会となりました。また、意識・気づきといった非常に難解な内容を、自験例なども交えながらわかりやすく解説いただきました。訓練の立案理由に関しても理論的でありながら非常に明快であり、日々の臨床に参考になる内容でした。

　出現頻度が高いにも関わらず、非常に難渋する記憶障害がテーマであった点や、まさに記憶障害に関して研究をされている大森先生が講師であった点もあり、東部支部以外の県士会員の方やST以外の療法士もご参加いただけました。今後も皆様がご参加いただけるような内容を企画していきたいと思いますので、ぜひご参加ください。

＜東部支部会の様子＞

東部支部理事：唐澤